1996年ころには、帰国者の間でお墓を心配する声が聞こえ始め、帰国者共同墓地建設の要望が持ち上がった。
飯田日中と帰国者連絡会が中心となり寄付集めに奔走した結果、飯田市や町村会をはじめ、天龍社労働組合、飯田日中会員から多額の寄付が寄せられ、1998年11月29日に飯田墓地公園内に共同墓地が完成した。
当初の納骨希望者は37名、一人5千円を負担して共同墓地の運営がはじまり、その管理は帰国者連絡会が行うこととした。
遺族による散骨式後の墓参
2016年、帰国者共同墓地規約をつくり、墓地の利用のしかたおよび管理などについて明確に文章化し、すでに納骨をしている帰国者の遺族と今後の利用希望者で会議を開催し、規約を確認した。
共同墓地にはそれまでに7人のお骨が納骨されていた(骨壺のまま納骨)が、墓の内部が狭く、今後の置き場がない状態となっていたため、「散骨による納骨をする」ことを規約に盛り込んだ。納骨希望者と遺族は承認し、会議につづいてお墓で散骨式と墓参を行った。
飯伊帰国者共同墓地の管理は、利用者と飯伊帰国者連絡会が行うことになっており、また飯田霊地公園を管理する正念寺も年に1回程度除草剤の散布を行っていたが、かなり荒れた状態になっていた。
2019年秋の彼岸にあわせて、飯田日中と飯伊帰国者連絡会共催で、納骨者の遺族も参加して共同墓地の清掃と墓参を行った。以後年に1回ずつ定例で清掃を行っている。
2019.9 清掃作業
2020.9 清掃後の墓参
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